ピアノの森 1~15 一色まこと著 モーニングKC
10点/10段階評価
某知人推薦。私はこの漫画を推薦してくれた某知人にただただ感謝する。とてもよかった。
主人公である一ノ瀬海は劣悪な環境に生まれ、森に置き去りにされていたピアノを弾くのを楽しみとする生活をすごしていた。そんな中、ピアニストを志している雨宮修平が転校してきて、元ピアニスト阿字野壮介らとも出会い、一ノ瀬海もピアニストを目指すことになる。簡単に言うと、そんな漫画。
構成的には極めて王道。ガラスの仮面で例えると、
一ノ瀬海→北島マヤ
雨宮修平→姫川亜弓
阿字野壮介→月影千草
こうなる。主人公の一ノ瀬海は天才で、雨宮修平はサラブレッドの秀才肌。阿字野壮介は元天才。
この構成で作られた作品はピアノ(ピアノの森)、芝居(ガラスの仮面)に限らず、他の題材でも多々ある。
それらの作品と比べて、このピアノの森が優れているのは、セリフの良さ、ストーリー、表現の秀逸さだろうか。
主人公である一ノ瀬海よりも、ライバルである雨宮修平に心ひかれる。天才につぶされないようひたむきに努力する姿がいじらしいというか。
雨宮修平
「コンクールの神様は…きっと僕を選ぶから」
主人公である一ノ瀬海は天才であり、ピアノの神様に選ばれている。自分自身は到底及ばない。しかし、勝負の場であるコンクール(ピアノの魅力よりも、正確にひけるかどうかが重視される。つまり、魅力がなくても勝てる)では勝つというせめてもの意地があらわされている。私は、日頃、セリフとかをいちいち覚えたりしないんだけど、このセリフだけはぞくっときた。すごい切ない。誇りと悲しさがこの一言にこめられてる。
残念なのは、現在不定期連載になってて16巻がいつ出るかわからないこと。続きをただただ楽しみにしている。


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