奇跡の人 田畑智子 石原さとみ 両主演

　どっちもテレビとかでほとんど見てないから、先入観はなし。観劇は「オレステス」に続いて二つ目。サリバン－田畑はまぁ、２０歳にふさわしい演技だったんじゃなかろうか。ヘレン－石原はあどけなくて子供っぽいかわいさと身体障害者の雰囲気はでてたと思う。三重苦の演技にふさわしいかどうかはわからないけど。ヘレン母親の小島聖はよくやってたんじゃなかろうか。「ペテン師と詐欺師」に続いて、生芸能人をそこそこ近くで見たわけだけど、オーラとかは特に感じないなぁ。かわいいけど、そこらを歩いてるかわいい女の子と大して変わらないような。「奇跡の人」のクライマックスといえば、水を汲むときに単語がわかるというシーンだけども、そこでの感動はあまりなかった。なんでだろう？　サリバンとヘレンの格闘のシーンはあったんだけど、文字通りあっというまに二週間がすぎていつのまにかしつけができてたからかな。それとも、普通に指文字連打のシーンがしょぼかったからだろうか。よくわからないけど。９５００円のチケットだったけど、３０００～４０００円くらいが妥当な値段じゃなかろうか。これにてとりあえず、観劇強化週間は終了となった。

ペテン師と詐欺師 鹿賀丈史 市村正親 両主演

　愛華みれの某ファンに刺激されて、見にいったんだけど、おもったよりもよかった。昨日、うっとうしいことがあっていらいらしてたけど、いい気分転換になった。１２０００円の価値があるかと言われると微妙だけど、まぁ今日の公演に関しては気分転換できたこともあり、それだけの価値はあった。ミュージカルを見たのは初めてだから、他のとは比較できないけど、面白かったと言えるんじゃなかろうか。欠点は市村正親が年をとりすぎてるってこと、あちこちでも言われてると思うが。うまいんだけど、さすがに厳しいんじゃなかろうか。それと、この人の笑わせ方を見ていたら、藤山寛美を思い出した。もう一つは奥菜恵。声量が足らない。基礎が出来てないからだろう。顔はまぁ女優だから整っていたけれど、それだけでミュージカルは出来ないってことなんだろうな。第一印象は顔よりも体の小ささだけども。顔はある程度以上整ってると、同じように見えるみたいだ。客席と舞台がそこそこ離れてるからかもしれないが、近くで見ても多分同じように思うだろう。奥菜恵っていう名前やら女優っていう名前が華を持たせてるんだな、というのが生で見て思ったこと。脇で踊ってた女優できれいな人がいたけど、基礎は出来てるし、その人が歌ったほうがミュージカルとしてはよかったんじゃなかろうか。まぁ、それじゃ商売にはならないんだろうな。で、愛華みれはまぁ悪くなかった。歌がやばいのかと思ったけど、一応声量はあった。歌い方については一部ぎこちないようなところがあったな、あれをやばいというのだろうか。キャストの中で一番よかったのは鶴見辰吾だろう。まとめを忘れてた。たぶん、すばらしいミュージカルじゃないけど、面白い芝居だった。

オレステス

愛知厚生年金会館S席10000円－演出：蜷川幸雄－主演：藤原竜也
　ある人に影響されて、観劇強化月間に入った。初めて観劇する舞台としてこれを選んだのは素人の私でも名前を知っている蜷川幸雄の演出だったから。で、感想だけど、後ろの方の席だったので役者の顔がはっきり見えなかった。こんな席がS席かよって感じだ。だから、北島マヤがやってようが大根がやってようがあんまり変わらないから、役者についての感想はおいておく。で、演出だけども、ふ～ん、こんなものかって感じ。これで、「世界の～」の二つ名が名乗れるのかと思ってしまった。どっかの劇評で蜷川演出の神髄を見る思いとか書いてあったけど、これで神髄なのか？　で、脚本についてだけど、最後のアポロンがすごい陳腐だ。安っぽい。最初からアポロンが出てたら、数分でこの劇は終わってるんじゃなかろうか。脚本家を責めてるのではなく、原典がそもそもつまらないと思う。というわけで私が座ったあの後ろに近いS席の価値はせいぜい１５００円くらいの価値しかないと思った。読み返すとアンチみたいに思えたが、そういう感想を抱いたのだから、仕方がない。この初観劇で学んだことは後ろの席なら、見ない方がましということであった。まぁ、最初から気づくべきであったが。ちなみに終わった後、大体の人が立ち上がって拍手してたけど、同じくらい後ろの人でも楽しめたんだろうか？　隣の人は途中寝てたのに立ち上がって拍手してたのはどうかと思った。つまらないなら、つまらないでそれを態度に示したほうがいいんじゃなかろうか。もう二枚ほどチケット確保してるから、また別のを見にいくけど、次はもう少しまともな感想を書きたいものだ。