SRCシナリオ「Ararat」
三国志のようなシナリオと聞いて、プレイしようと思いつつ、先送りにしていたけど、ついにプレイしてみた。
面白い、よくできてる。私も昔、こういうのを作りたいと思いつつ、プログラミング技術がおいつかなくて速攻で挫折して、ソードエムブレム制作となった。
以下に簡単な戦記ものにまとめたプレイ日記をのせる。なお、登場人物の性格、セリフは原作と異なっております。ネタばれをふせぐためでもありますが、本編と同じと思わないよう誤解しないで下さい。
タラチェト王国のルーチェ=タラチェトでプレイする。
そこに滅亡したフランク公国公女マーリィ=サムスヴァリアが亡命してきた。そのマーリィが献言する。
364年1月
マーリィ「混迷きわまるこの地方を救えるのはルーチェ様だけです。統一の義戦を起こしてはいかがでしょうか」
ルーチェ「わかった。民を救うためにも挙兵する」
マーリィ「まずは、内政を行い、民を裕福にしましょう。私も手伝います(政治力96の商業スキル持ち)」
ルーチェ(隣国の兵力を探る)
ルーチェ「まずは南方のルーシュンを攻め取る」
ルーチェ「徴兵、徴兵、後は訓練で100まで上げろ」
ガズメイル将軍「かしこまりました、陛下」
マーリィ「えっ!? それでは民が暴動を起こします。(徴兵すると治安が低下する)それに民を富ませるのが先決では」
ルーチェ(暴動を起こされたら困るな。生かさず殺さずだ)
ルーチェ「誰か、治安を65まで上げておくように」
ルーチェ「マーリィ、戦いに勝つのが先決だからね」
マーリィ「はぁ……」
364年3月
ルーチェ「ここルーシュンはタラチェト王国固有の領土である。よって宣戦布告する!」
チャン「ルーシュンは我がナンシン王朝のものぞ!」
ルーチェ「そのようなたわ言、我が力によってかき消してくれるわ!」
13400くらいで侵攻。相手は10000くらい。軽く勝利。
ルーチェ「ルーシュンは我が領土なり!」
武将は登用。できなければ、全て解放。
ルーチェ「解放王ルーチェと呼べ!」
364年5月
金が入る季節。金だ金だ。しかし、200くらいしか入ってこなかった。ちなみに13400で攻めようと思ったら、金が670いる。
ルーチェ「なにこれ……?」
マーリィ「内政をなさらないからです……」
ルーチェ「近隣で金を持っているのはどこだ、将軍」
ガズメイル将軍「ルーアンは4000ほど持っています」
ルーチェ「ルーアンは我がタラチェト固有の領土だ」
マーリィ「ルーチェ様……」
ルーチェ「兵を養うためにも配下の信頼を買うためにも金がいるんだ! ルーシュンは放棄する。全軍、タラチェトへ帰還! ルーアンへ!」
13500対15000。13500を動員するのに必要な金675は最後の金だった。つまり、負けると後がない。敵がやや多勢なるも撃破。
ルーチェ「ロッシュ殿の才覚が惜しい。我が統治を受け入れ、この地の太守となられては」
ロッシュ「小僧を王になど、片腹痛い!」
ルーチェ(ぶち殺してやろうか! いや、だめだ、今の僕は信望を勝ち得なければならない)
ルーチェ「わかった。ならば、解放する」
ルーチェ「将軍、ロッシュ殿は事故だ。わかるな」
ガズメイル「はっ、かしこまりました」
ルーアン自治区を治めていたロッシュ=レガートは河の上で船が横転し、水死した。
364年6月
本軍をタラチェトへ帰還。ルーアンは守備隊だけおいておく。現在、タラチェト王国は4地域を確保。地方一の大国へ。しかし、張子の虎。僕が支配するタラチェト、カイトはこの地方で一番貧しいともっぱらの評判だ。農業、商業共に二桁なのはこの二地域だけ! 大体、他国の1/3から1/5の国力しかない。
農民「うう、食べる麦にも困るだよ」
ルーチェ「麦がなければ、アワかヒエでも食べろ」
マーリィ「やはり、内政をしないと……」
ルーチェ「敵が豊かにした土地を奪ったら、いいんだよ。内政は敵に任せて収穫は僕のものだ」
マーリィの部下フィアナがタラチェトを頼ってくる。かなり強い!
ルーチェ「タラチェトは君を歓迎する! 将軍として働いてもらいたい」
フィアナ「私がいきなり将軍などとよろしいのでしょうか?」
ルーチェ「もちろんだ。優秀な者は将軍へ。へぼ武将は奥地へ。これが鉄則だ!」
364年7月
3000しか残してないルーアンへ、ついに敵が攻めてきた。アタッカ公国だ!
十河重胤「アタッカの十河重胤なり! ルーアンはもらった!」
ガズメイル将軍「若いな、ひきつけてから、先制攻撃をしかける」
7月、8月と二回攻めてくるも、ガズメイル将軍が守りきった。
というか、全体的に敵国があちこちで戦争をはじめた。ここから動き出すわけだな。
364年8月
ミリディア王国がワームド帝国に降伏。これでいきなり、隣接国が弱小国から強国へ
ルーチェ「どうなってるんだ!?」
イライアス将軍「ルーシュンが帝国軍に襲われました。太守は落ち延びてきました」
ルーチェ「バカ野郎、最後まで戦え! 死守命令は出してなかったのか!」
イライアス将軍「さすがに兵0で12000は防げません」
ルーチェ「チッ、無能が」
364年9月
ルーチェ「ルーアンの金で徴兵だ、徴兵!!」
イライアス将軍「暴動が発生しました!」
ルーチェ「なんだと!? 治安は維持していたはずだ!!」
イライアス将軍「ルーアンは攻め込まれて治安が悪化していたようです」
ルーチェ「くそっ、鎮圧しろ! 焼け野原になってもかまわん! 反逆者の首を城門にさらせ! 見せしめにしろ!」
364年10月
ひたすら、徴兵、治安、訓練。
マーリィ「あの、内政は……?」
ルーチェ「僕の辞書に内政という文字はない」
364年11月
アタッカ公国が滅亡。ルーアン攻めで兵力を消耗したのが原因。
ルーチェ「ざまぁみろ!」
364年12月
アタッカ公国の十河重胤と十河リンが亡命してくる。
ガズメイル将軍「二回も攻め込んでおいて、よく来られたものだ」
十河重胤「なにとぞ、陛下のご寛恕をたまわりたく……」
ルーチェ「さて、どうしようかな」姉弟をなめまわすような視線で
十河リン「残り兵力4000と……私を献上いたします。どうか!」
十河重胤「姉上……!?」
ルーチェ(帝国と戦うためにも兵力が必要。それにこの女……)
ルーチェ(とてつもない上物。そそられる)
ルーチェ「わかった。タラチェトはそなたらを保護しよう」
十河重胤「……ありがたき幸せ」
365年1月
兵力がそろって、ついに反攻へ。ここで兵力の減少を食い止めつつ、勝っていける戦術を思いついた。
イライアスとフィアナの両騎兵に兵8000ずつ供与。敵主戦力にいきなり車懸で攻撃して戦力を激減させる。部隊ユニット戦は先手必勝。後ろでルーチェらは鼓舞だけ使う。マーリィ、十河リン、ロクサーヌはイライアスとフィアナの兵が傷ついたら募兵で回復。なるべく敵城に入って兵力を回復させる。これでノーダメージで勝利し続けられる。それだけをえんえんやってたら、ほとんど無傷のまま勝利勝利勝利。
365年6月
タラチェト王国は軍を東進させ、地方南部を全て制圧。この時点で現有兵力約25000。敵は一国あたりの兵力が1万~2万くらい。この地方は毎月どこかで戦争が行われて、もうぼろぼろ。働き手となる男性はほとんど兵士として駆り出されて、戦場で散っているのだ。しかし、支配階級はのんきなことをのたまっている。
ルーチェ「僕のために戦って死ねることを光栄と思うがいい!」
マーリィ「故郷へ帰ってくることができました! 全て、ルーチェ様のおかげです」
ルーチェ「君の力があったからだよ。金5000もくれたし、ときたま内政してくれるし、それに募兵は最強だから。まぁ、戦術を思いついた僕が最高なんだけどね!」
365年11月
後は北上するだけだった。敵同士で潰しあい、各地域には兵が3000ほどしかおらず、16000の兵を集中運用するタラチェト王国の敵ではなかった。タラチェト軍は北上し、約二年の月日を経て、地方統一を成し遂げた。この戦争を後世の人々は「二年戦争」と呼んだという。
ルーチェ「これから、半年の期間は徴兵と治安と訓練を行い、軍を充実させる。その後、他地域へ侵攻する。この大陸は全て僕のものだ!!」
玉座に座るルーチェの左にはマーリィ、右には十河リンの姿があった。王妃の座を争って、暗闘がはじまっていた。それも座興の一つと考える冷徹な王ルーチェ。彼の掌にこの大陸がおさまろうとしていた。
「Ararat戦記」完
ちなみにこれが初プレイだった。もう一回やったら、1年3ヶ月~6ヶ月でクリアできるかも。シナリオでのルーチェは立派な青年ですので、勘違いしないで下さい。
徴兵、治安、訓練、報酬、戦争、任命、移動、輸送以外のコマンドは本当に使ってないような気がする。面白いシナリオだった。
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